「マティス展」が明日4月27日より東京都美術館で開催されます。
今日は、報道内覧会に行ってきました。
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20世紀を代表するフランスの画家、アンリ・マティスの日本では20年ぶりの大回顧展で、パリのポンピドゥー・センターが所蔵する150点が出品。
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初期から晩年までの絵画、版画、彫刻、ドローイング、切り紙絵、教会の内装プロデュースなど、多岐にわたるその活動を知ることができる内容となっています。
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私は「イカロス」に代表される切り紙絵でマティスを最初に知りましたが、その後、海外の美術館で見たたくさんの作品を通して、「やっぱり絵画が一番好きだなぁ」と実感しました。
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今回の展覧会で目を引いたのは、1914年、マティスが45歳の時に描いた「金魚鉢のある風景」。
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パリのサン=ミッシェル河岸のアトリエで、室内からのセーヌ川の眺めを描いたものです。
窓外の青い空、建物の青い壁、セーヌ川の青い流れと、室内の青い壁、壁の色が赤い金魚の泳ぐ水槽に写りきらめく静かな風景。窓を介して外と内の青のシンクロがこの絵に一体感を生んでいます。
室内の静かでヒンヤリとした空気感と、室外の暖かく動きのある風景の動感の対比も楽しいです。
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展示の最後には、マティスが設計、内装、什器、祭服まで手掛けた、まるごとマティス館とも言える南仏・ヴァンスのロザリオ礼拝堂が映像で紹介されていますが、これはぜひとも現地に行って、実物を見ていただきたいです。
数年前にロザリオ礼拝堂を訪れた時には、かわいい系のデザインのステンドグラスや、壁の白いタイルに黒い描線で描かれたシンプルなキリスト像など、こんなに簡素で良いのですか? と言いたくなるほどのミニマル・デザインに、マティスの真髄を見た気がしました
旅行でパリに遊ぶ時は、セーヌ河沿いのホテルに泊まって、マティスの描いた「金魚鉢のある風景」を追体験するのも良いですね。
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◎マティス展
会場:東京都美術館(東京・上野)
期間:8月20日まで