期日ギリギリになってしまいましたが、静嘉堂文庫の「元禄!師宣劇場」展を拝見しました。

肉筆の浮世絵は見ていて面白く、とくに「十二ヶ月風俗図巻」は、裕福な武家層たちの月次絵が展開されており、元禄期の室内外でのさまざまな行事とそれを楽しむ人々の様子は興味深いです。

全図を通して特に目を引いたのは、鮮やかな紅色の使い方。野外の宴会や室内の集まりに敷かれた毛氈や、女性の着物に用いられていました。

現代とは違い、当時は小袖を三枚重ねしていたようで、紅色の着物を外側に着ている人物は一番目立ち、二枚目に着用している人物は、袖や襟からチラッと紅色が見え、そこに色気が感じられ、一番内側に着ている人は顔に一番近い位置なので華やかに見えたりと、紅色着物の重ねの場所によって人物の印象が大きく違うのは、新たな発見でした。

図巻は横に長いので、この紅色がアクセントとなって、全図を通してメリハリが出ているのもよく分かりました。
当時の小袖の色柄は大胆です。

そういえば、前期展示の菱川師宣「見返り美人」の小袖も、紅色+菊桜文でしたね☆
◎元禄! 師宣劇場
場所:静嘉堂文庫美術館
期間:8/23まで