文藝春秋が発行するトラベル情報誌『CREA Traveller』の年間購読者向けイベントとして、「伊藤若冲 特別鑑賞会」が本日、開催されました。
場所は、文藝春秋 西館の「文春ギャラリー」と同館のホール。
景和コレクションの中から水墨画5点をギャラリーに展示し、ホールでは、「伊藤若冲 作品と魅力」をテーマに、講演を行いました。
地方からもたくさんの方にご参加いただきました。
講演では、いつも通り(?)、若冲愛炸裂で、時間を少しオーバーしてしまいました。。。
若冲さんの人物像の紹介や作画思想、描く対象への想いなどについて、具体的な作品を挙げて紹介。
そして、展示作品の見どころを解説をしました。
特に、若冲さんの水墨画に使用される画紙について「すべて、中国製の手漉き紙」とお伝えした時は、みなさまが一斉にメモを取られ、静かな会場内に一瞬、ササッという紙に書く音が響き、少々驚きました。
若冲さんの愛用した画紙については、2016年に和紙文化研究会の協力のもと、コレクションの中から10点ほどを調査しましたので、その結果をもとに大まかな特徴をお話ししたところ、大変興味を示してくださったようです。
若冲さんとその作品に込められた想いを少しでも多くの方に知っていただく好機になれば嬉しいです。
◎展示作品
「竹に雄鶏図」
「鷹図」
「鯉図」
「蝶に狗子図」
「双鶴図」
◎CREA Traveller 伊藤若冲 特別鑑賞会
講演内容:「伊藤若冲 作品とその魅力」
時期:2019年10月5日
場所:文藝春秋(文春ギャラリー・西館)