旧暦の端午の節句に合わせて、 「世界茶会」を運営されている岡田宗凱さんとのコラボ企画「若冲茶会」を開催しました。
私の若冲さんの「鯉図」を茶室に掛けて、若冲さんについての講演も行いました。今回は、リアルとZOOMでの同時での開催となりました。
若冲さんのこの鯉図は、体部の一部が外に出て、尾が画面の中に入るとても斬新な構図。このキレキレのスーパー・トリミングは、いつ見ても惚れ惚れします。
波濤の中をズンズンと進むギョロ目の鯉からは、「登竜門」の故事にある、竜門の滝を間近にひかえ、登っていく“覚悟”を感じさせます。
この意気込みでしたら、この鯉は、竜門の滝を登り切り、龍になったことでしょう。
初夏の緑が美しい庭を眺めながら、宗凱さんに立てていただいた一服のお茶は大変美味しく、贅沢な時でした。
次回の「若冲茶会」は10月を予定しています。