9月10日は若冲さんの命日。
今から219年前の1800年に数え85歳でこの世を去った若冲さん。
若冲さんのお墓のある京都の石峰寺では、「若冲忌」の法要がありました。
青物問屋の主人だった若冲さんにちなんで、野菜がたくさん。
私も参列し、塔婆も供えさせていただきました。
本堂の回向の後、若冲さんのお墓に移って、ご住職の読経のなか、参列者が焼香をします。
お墓の横には、筆塚。
これは、1933年に、当時の伊藤家の当主だった清房が、若冲さんの遺言により、筆形の墓を傍らにつくったそうです。撰文は江戸後期の儒者で書家の貫名海屋。幕末の三筆の一人といわれた人です。
筆塚には、若冲さんの画業に真摯に向き合ったその生きざまが記されています。
この時期にあわせて、石峰寺では若冲作品の特別拝観ができます。
有名な「虎図」も間近で拝見できました。
早朝、若冲さんを弔うかのように、朝日が空をピンク、オレンジに染めていました。