若冲さんゆかりの相国寺の承天閣美術館では、「若冲と近世絵画展」(後期)が開催中です。
若冲さんが相国寺に動植綵絵30幅とともに寄進した「釈迦三尊像」や、水墨画の大作「鹿苑寺大書院障壁画」(50面)など、大作が展示されています。
若冲さん没後85年の法要にあわせて日本画家・久保田米僊が描いた、若冲さん唯一の肖像画もありました。
円山応挙がパトロンの円満院門主・祐常の依頼を受けて描いた「七難七福図巻」は、祐常の下絵や応挙の画稿も併せて展示されていて、「七難七福図巻」の制作過程が伺えて、かなり面白いです。
若冲さんについて言及されている、当時の相国寺の寺務日記「役者寮日記」や「参暇寮日記」もあり、作品をより深く楽しめる資料が揃っていました。
承天閣美術館は館前の庭も美しいです。苔の緑と石畳のグレーがよく合っています。
相国寺にあった看板。かわいい狆が描かれていたので、思わず撮影。
展覧会を見た後は、相国寺から鴨川沿いを歩きながら「糺の森」まで。
風が通って、最高に気持ち良いですね。