明日より開催の長沢芦雪の展覧会「長沢芦雪 奇想の旅、天才絵師の全貌」(大阪中之島美術館)の内覧会に行ってきました。
芦雪は、若冲さんや円山応挙、曾我蕭白など、個性派揃いの18世紀京都画壇で活躍した画家です。
応挙の弟子だったのは有名ですが、今回の展覧会では、“全貌”とあるように、応挙の元で学ぶ以前の初期作品から、最晩年まで、芦雪の画業を網羅した内容になっています。
和歌山・串本の無量寺にある「龍図虎図襖」も出品されていますが、これほど、この代表作が目立たない展覧会も珍しいのではないでしょうか。
それほど、他の作品が充実しているという印象でした。
応挙の代筆をつとめたほど、応挙の画風をものにした芦雪ですが、やはり、自身の個性が発露する、ちゃめっけたっぷりのサービス精神旺盛な作品を前にすると、眼の前に芦雪がいるような気がして、ワクワクします。
直接効いてみたいですね。「応挙先生と若冲さん、本当はどちらの絵が好き?」と。
前期・後期で作品換えがあります。芦雪ワールドにどっぷりと浸かりたい方は、是非!
◎生誕270年 長沢芦雪 奇想の旅、天才絵師の全貌
期間:2023年10/7〜12/3(前期:〜11/5 後期:11/7〜)
会場:大阪中之島美術館
https://nakka-art.jp/exhibition-post/rosetsu-2023/