駐日スペイン大使館で、明日より開催の「SDGsの先駆者アントニ・ガウディ 形と色ー-150年前からのヒントー」(主催:東京工芸大学 色の国際科学芸術研究センター)のプレス招待会に参加しました。
スペインの建築家アントニ・ガウディ(1852〜1926)の作品を、「SDGs」の視点から注目する展覧会で、ガウディが自身の建築で、水や風などの自然エネルギーを有効活用した、あるいはしようと試みた作例を模型やを紹介しています。
自然と建物の共存、調和、そして自然エネルギーの循環。
現代ではよく謳われるコンセプトですが、ガウディの活躍した19〜20世紀前半は、アールヌーボー、いわゆる花や植物などの有機的なモチーフや自由曲線の組み合わせによる新しい装飾性が建築や工芸、グラフィックデザインなどに取り入れられた時代。
ガウディの代表作「グエル公園」や「カサ・バトリョ」「カサ・ミラ」などに見られる、まるで生き物のような建築物からは、自然のもつ生命力、発するエネルギーを建築に活かしたいうという強い想いが感じられます。
今の時代の「SDGs」と結びつけるのは、少々、乱暴な印象がありますが、人と自然が共生する建築や都市空間をデザインしてきたガウディの偉業を新たな価値基準で再評価することは、ガウディのクリエイティビティの懐の深さ、大きさを改めて知る好機ではないでしょうか。
◎「SDGsの先駆者アントニ・ガウディ 形と色 ー150年前からのヒントー」
期間:2022年3月31日まで
場所:駐日スペイン大使館