美しく愛おしい

梅花に若冲さんのあの絵でおなじみの可愛い訪問者♡

我が家の庭木の中でも、特にお気に入りなのが初春には白い花を咲かせ、初夏には実を付ける老梅。
苔生す幹に、この梅の歴史を感じます。

さてさて。
今日は、とてもかわいい訪問者が!

深い緑色の羽と目のまわりの白いふちどりが特徴のメジロです。
メジロは、梅の花の蜜が好きで、開花の時期にやってきては、チューチューしています♡

“梅にメジロ”といえば、若冲さんもいくつかの絹本作品を描いています。

代表的なのは、何といっても『動植綵絵』30幅のなかでも、落款入りで比較的初期の頃に描かれた「梅花小禽図」(宝暦8年(1758年))。数え43才の時の作品で、私の大好きな一枚です。

1本の老梅が枝を広げ、枝の一本一本に、サイダーのはじけた泡のような無数の梅花と蕾が描かれ、画面いっぱいに広がっています。

そこに、8羽のメジロが、くっついて上や下を向いたり、羽を広げたり、首をクイッと向けたりして、リラックスしています。

老梅とメジロの寿命を比べれれば、老人と赤ちゃんくらいの差でしょうが、この場の雰囲気がとても軽やかで、穏やかで、心落ち着くものであることが、メジロの表現でよくわかります。

草木と鶏や虫はとても仲良し。
生き物たちが楽しく暮らす、日常にある楽園。

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