9月10日は1800年に亡くなった若冲さんの命日。
この日は、若冲さんが晩年を過ごし、お墓もある京都の黄檗宗・石峰寺で「若冲忌」の法要があり、私も参列いたしました。
当日は、石峰寺が所有する若冲作品の展示会もあり、座敷内の展示作品を観ながら法要が始まるのを待ちます。
若冲さんの代表作の一つである「虎図」が大好きな私としては、時間が許す限り、虎図の前に座り、じーっと観ておりました。
これまで、この作品は、石峰寺さんや若冲展の展覧会場で拝見していましたし、図録や書籍でも目にしていましたが、今回、改めて拝見すると、新たな発見がいくつもありました。
これまでの「虎図」の見方を180度変えてしまうような、個人的には、大発見でした。
その内容は、また別の機会にご紹介できればと思っております。
若冲忌の法要は、本堂での回向、お焼香に続き、若冲さんのお墓の前での回向、お焼香と続きます。
若冲さんのお墓の前での回向の時、黒くつやつやとした羽が美しい一匹のクロアゲハチョウが、参列者の間をスーッと華麗に舞い、風のように過ぎて行きました。
その姿をみて、若冲さんがチョウに姿を変えて、皆のようすを見に降りてきたように感じました。
本当に一瞬の、夢のような出来事でした。
猛暑の続く京都ですが、本日は涼しく爽やかな、風が吹く一日でした。
◎黄檗宗百丈山 石峰寺
京都府京都市伏見区深草石峰寺山町26