かつて若冲さんの生家があり、生まれ育った場所、また家業の青物問屋を営んだ場所でもあった高倉通錦。
現在、食料品や雑貨店、飲食店などが並ぶ錦小路通りには、若冲さんの代表作の数々が各店舗のシャッター描かれています。
このシャッターアートは、開店時はもちろん拝見できませんが、閉店と同時に、別の意味で通りが賑やかになります。
1771年(明和8年)に始まる、錦高倉市場突然の営業停止騒動では、隠居後も年寄りとして町政に関わっていた若冲が中心となり、この問題を解決すべく、3年の歳月をかけて市場再開にこぎつけた若冲さん。
若冲さんが命がけで守ったる錦市場に、リスペクトの意味も含め、その作品がシャッターアートとして描かれるのも納得ですね。
自分のお気に入りの若冲作品を探しながら、閉店後の静かな通りをそぞろ歩いてみてはいかがでしょうか。
◎錦市場
京都市中京区中魚屋町