最近、島根県は松江の菓子処「彩雲堂」の銘菓にハマっています。
松江といえば、出雲国松江藩七代藩主で茶人でもあった松平不昧公のお膝元。
彩雲堂といえば、不昧公のつくった歌「くもるぞよ 雨ふらぬうちに摘て置け 栂尾山の春の若草」から命名された「若草」が有名です。
ふっくらとした求肥に薄緑色の寒梅粉がたっぷりとまぶしてあるお菓子。
味もさることながら、中はもっちり、外はシャリシャリの食感の違いも楽しいです。
私は幼い頃、よく食べていたのですが、当時の印象は、生意気にも「わりと、おいしい」でした。
最近、久しぶりに食する機会があり、大人の味覚で改めてこのお菓子を味わってみると、「とても、おいしい!」と。
程よい甘さがありますので、濃茶にも薄茶にも合います。
今回の薄茶は、私が習っています上田宗箇流でおなじみの「松濤の白」。お詰めは京都・一保堂です。キリッとした味が「若草」とよく合います。