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昨秋、若冲展が開催されたプティ・パレへ

今日の深夜便で日本に帰国。

それまでに十分な時間がありますので、まずは、パリ市立のプティ・パレ美術館へ。

プティ・パレは、昨年の10月、「ジャポニスム2018」の企画展の一つとして、「伊東若冲展」が開催された美術館です。

若冲さんの畢生の大作「動植綵絵」30蝠と、「釈迦三尊像」3蝠が一同に介した、豪華な展覧会。

大変好評で、待つのが苦手なフランス人が2時間も並び、入場を待つ人の長蛇の列ができたそうです。

そもそも、若冲さんの知名度は、フランスではほとんど無い画家でしたが、評判が評判を呼び、その作品の世界観、技術の高さが共感を呼び、大盛況となった展覧会。

昨秋の若冲展は観覧することができませんでしたので、今回の渡仏では、是非、寄ってみたかったのです。

プティ・パレは、向かいのグラン・パレと同様に、1900年のパリ万博のび美術作品展示会場として建てられたもので、その後の1902年にパリ市が所蔵する美術品を展示する施設となりました。

イオニア式の列柱は彫刻が施されたファサード、鉄を使ったモダンな階段、エレガンスな室内装飾が広がります。

この豪奢な空間に若冲さんの動植綵絵と釈迦三尊像の全33幅は大変よく似合うなぁ、と想像しながら、館内を巡ります。

中庭のような、天空の庭のような場所。装飾性の高い屋根が見えています。

パリ市立なので、常設展は入場無料なのも嬉しいですね。

図録コーナーで「昨年に開催された伊東若冲展の図録はありますか?」と訪ねたところ、完売とのこと。

担当者の方は若冲は「So fantastic!」と興奮気味に話してくれました。

ここにも若冲ファンが一人。

とても嬉しくなりました。

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