滋賀の佐川美術館では、10月1日より、「白隠と仙厓展」が開催中です。
この展覧会に仙厓さんの画賛を出品しております。
江戸初期の白隠禅師と江戸後期の仙厓さん。いずれも江戸時代を代表する禅僧です。
積極的に民衆の中に入って禅の教えを解き、ユーモアあふれる筆致で数多の禅画を描いた二人の代表作、傑作が集結しています。
今回出品した仙厓さんの「文殊菩薩画賛」も、キュートな姿で存在していました。
二つの文殊菩薩が並んでいます。向かって右が福岡市美術館所蔵、左が私の文殊菩薩さま。
どちらも大変キュートです!
佐川美術館といえば、水をテーマとした建築と、十五代楽吉左衛門(直入)設計の茶室が有名です。
以前に雑誌でここの茶室の写真を拝見して、実際に見てみたいと思いつつ、その機会を逸していたのですが、今回、特別に案内していただきました。
石と和紙と木と水の組み合わせが独創的な茶室で、芦とガマの生える池の水面と畳が並行するように同じ位置に配され、外観がグンと迫ってきます。
透過度の高いガラスは存在感がなく、池の小島に座っているようでした。
常設展示の彫刻家・佐藤忠良さんの作品も素敵です
遠くに比叡山を望む静かな地で、新旧の美しいものに囲まれるのは至福の時ですね!
◎「ZENGA 白隠と仙厓展」
場所:佐川美術館(滋賀)
期間:2019年10月1日(火)〜12月1日(日)
http://www.sagawa-artmuseum.or.jp/plan/2019/03/zenga.html