美術史家の島尾新先生主催の「水墨画研究会」で、このたび、「若冲をみる会」が銀座の永井画廊にて開催されました。
景和コレクションのなかから、6点の水墨作品を展示し、日本画家や大学で教鞭をとられている先生など、三十数人にご参加いただきました。
◎出品作品
・「大根図」(賛:無染浄善)
・「双狗子図」(賛:細合半斎)
・「鷹図」
・「月梅図」
・「鯉図」
・「串貝図」
若冲さんと同じく、筆と墨で表現をされる日本画家のみなさまの、若冲作品への好奇心と探究心はハンパなく、どんな墨や筆をつかって、どのような筆順でどのような筆致で描いたのかを観察・分析されていました。
私自身は筆を持って、書いたり描いたりしていませんので、普段は筆順を確認するという作業などは思いつかず、みなさまの解説を興味深く聞かせていただきました。
そして、若冲さんの身体性と筆の動きを、250年後の現代でシュミレートするのは大変楽しく、また貴重な体験でした。
若冲さんの水墨画には、解明されていないことが多いですが、こういった機会を通して、少しづつ謎を解明していきたいですね。