うっすらと差す日差しのなか、二羽の雀の姿を描く

作家名 長沢芦雪(ながさわろせつ)
作品名 陽光に双雀図
時代 江戸時代(18世紀)
紙本墨画淡彩
本紙寸法 930 ✕26.4 cm
総丈 171.2 ✕ 38.0 cm
印章 「蘆」「雪」
落款 芦雪写
付属 合箱
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うっすらと射す日差しのなか、二羽の雀が地面に立っています。

二羽とも口を開けて、向かって左を向いています。
地面にいる虫をついばむ最中、何かに気付いて、ふと顔を向けたのでしょうか。

あるいは、上位にいる雀は少し斜め上を見上げていることから、近くにやってきた仲間の雀に気付いたのかもしれません。

唯一描かれている背景の陽光は、薄い墨でサッと掃いただけですが、雀たちの何気ない日常を静かな空気感のなかに表現するのは、芦雪の技と光るセンスがあってこそといえます。

芦雪の小さき生き物への慈しみが表れた、最晩年の作です。