伊藤若冲

京都に行ったら、つい高倉錦に寄ってしまいます

京都を訪れた時は、時間を見つけて若冲さんが生まれ育った高倉錦通りに寄ります。

東西に走る錦通りと、南北に走る高倉通りが交差する錦高倉に若冲さんの生家で青物問屋を営んでいた桝屋がこの地にありました。

若冲さんが23歳の時に父親がなくなり、長男だった若冲さんが桝屋をついで、40歳で画家に専念するまでの27年、桝屋の主人としてここで商売に勤しんでいたかと思うと、感慨深いものがあります。

近年、錦市場の通りを歩く人の多くは海外からの観光客で、以前に比べると、個人商店は減り、海鮮や肉を提供する派手な飲食店が増えています。

錦市場の雰囲気がかなり変わってしまったのは少々残念ではありますが。これも時代の趨勢でしょう。

一方、今も健在の個人的にお気に入りのお店もあり、それらを巡り、こまごまとしたものを購入したり、お昼を摂ったりしながら、若冲さんの当時、この通りが活気に満ちていた様子を、現代の違う活気を通して体験しています。

錦通りを東に進むと、突き当りに「錦天満宮」が見えます。

錦天満宮は学問の神様として知られる菅原道真公が主祭神としてお祀りしてあります。

ここにも多くの人が参っています。

若冲さんの時代もあったこの天満宮を若冲さんもきっと、ぶらぶらと通りを歩きながら立ち寄ったことでしょう。

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