北斎の高弟・魚屋北渓が描く肉筆の吉祥画

 

 

江戸後期に活躍した浮世絵師・葛飾北斎の高弟・魚屋北渓の肉筆画です。
州浜に尾に長い毛を備えた霊亀と、松、梅、竹を描いた「松竹梅」のめでたい絵柄です。
亀の甲羅や頭部のにじみや、梅花の可憐な表現、松や竹のサッサッと刷いたような筆致の妙はさすがです。

その画題から、親しい人から頼まれた吉祥画なのでしょう。
楽しく、軽やかな風が吹くような楽しい絵です。

魚屋北渓の大変めずらしい肉筆画です。
お正月を飾るお軸としていかがでしょう。

 

作家名 魚屋北渓(ととやほっけい)
作品名 松に雄鶏図
時代 江戸時代
紙本墨画淡彩
本紙寸法 40 ✕ 55.5 cm
総丈 116.5 ✕ 60.5 cm
落款 北渓
印章 北渓
備考 合箱
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◎魚屋北渓(ととや・ほっけい)
安永9年(1780)〜嘉永3年(1850)。
江戸後期の浮世絵師。江戸後期を代表する浮世絵師・葛飾北斎の高弟。
北斎の門人の中では、蹄斎北馬とともに双璧とされる。
姓は岩窪、名は初五郎で、後に金右衛門と改める。
供斎、葵岡、葵園、呉北渓などと号す。
「魚屋(ととや)」の号は、四谷鮫ヶ橋で松江藩の支藩・母里藩主の松平志摩守家御用達の魚屋を営んでいたことによる。
木挽町家狩野派7代の狩野惟信に学び、後に葛飾北斎の門人となる。初作は寛政12年(1800)頃の狂歌本の挿絵とされ、以降、50年に及ぶ長い作画人生の大半を通じて、狂歌本、狂歌摺物の制作を行う。
このほか、肉筆画や色紙判摺物などに数多くの秀作を残す。
代表作に、横長判の摺物「諸国名所」シリーズや『北渓漫画』などがある。