長寿と福寿を祝う漢詩を八十代の南天棒が書す

南天棒特有の力強く、また伸びやかな筆致が目を引く二行書です。

「福如東海長流水 寿比南山不老松」

「福は東海への水の流れのように長く、寿は南山の松のように老いることはない」の意で、末永い幸せと長寿を祝う漢詩です。

落款の「八十二翁南天棒」から、この句を書いた当時の南天棒の年齢は八十代。
南天棒自身から届く、長寿のエール、ととらえても良いでしょう。

材は光沢のある絖(絹)で、光の加減でキラキラと光る感じも、寿ぎの言葉を紡ぐにふさわしく感じる作品です。

作家名 中原南天棒(鄧州全忠)
作品名 二行書「福如東海長流水 寿比南山不老松」
時代 大正8年(1919)
絹本(絖)墨画
本紙寸法 128.3✕ 43.5 cm
総丈 199.5 ✕ 56.8 cm
福如東海長流水 寿比南山不老松
落款 八十二翁南天棒(花押)
印章 「南天棒」(関防印/白文長方印)、「白崖窟」(白文方印)、「鄧州」(朱文方印)
付属 合箱
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