立派なウロのある老梅が今なお宿す、生のエネルギー

 

大きく湾曲する梅の幹から、梅の枝が鋭角に折れ曲がるように伸びています。幹のウロが特徴的で、目を引きます。
梅の花とつぼみがところどころに咲き、梅の老木が「まだ元気だぞ」と言っているかのように、生命のエネルギーを発しています。

曲線と直接の対比、老木と若いつぼみの老若の対比など、見どころがたくさんある作品です。

縦横に無尽に表現される力強い筆致は、若冲ならでは。
最晩年まで筆を握り、精力的に描いた若冲さん自身を表現しているようにも見てとれます。

〈展覧会出品 履歴〉
●東日本大震災復興祈念「伊藤若冲展」(福島県立美術館)/2019年3月〜5月

 

作家名 伊藤若冲
作品名 梅図
時代 江戸時代(18世紀)
紙本墨画
本紙寸法 84.3 ✕ 30.0 cm
総丈 171.2 ✕ 32.0 cm
印章 「藤汝鈞印」(白文方印)、「若冲居士」(朱文円印)
付属 合箱
価格 売約済

 

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