ブログ「日々是好日」

若冲さんとのゆかりも深い萬福寺は、異国文化に満ちた素敵な寺院です

黄檗宗の本山・万福寺に久しぶりに参拝しました。
萬福寺は、1654年に長崎の興福寺住持・逸然の招請によって弟子たちとともに渡来した隠元禅師(1592〜1673)が1661年に江戸幕府より土地を拝領して開創した黄檗衆大本山です。


若冲さんが晩年を過ごした伏見の石峰寺も、70代半ばに群鶏図障壁画を描いた海宝寺も、黄檗宗の寺院で、石峰寺は萬福寺第8世の千呆性侒(1636〜1705年)、海宝寺は萬福寺第12世の杲堂元昶が開創しています。


若冲さんの人生の前半が相国寺の大典禅師との友好関係によって活躍の場を広げたとしたら、後半は萬福寺の第20世・伯珣照浩との出会いによって石峰寺を中心とする黄檗寺院を活動の場として制作を行ったと言えますので、萬福寺は若冲さんを語るうえでは欠かせません。


ここには、若冲さんが若い頃、敬愛していた売茶翁を祀った売茶堂もあります。
若冲さんの尊敬してやまない売茶翁と伯珣照浩にゆかりのある萬福寺は、中国の様式をそのまま日本に移植した独特の文化に満ちた、魅力的な寺院です。
また京都に来た際は、寄りたいですね。
◎黄檗宗大本山 萬福寺
京都府宇治市五ヶ庄三番割34