雑誌『クレアトラベラー』の「あらためて京都」特集で、伊藤若冲ゆかりの地を巡り、足跡とその地に伝わる若冲作品について執筆いたしました。

春号は京都特集。
伊藤若冲ゆかりの地を巡る「若冲を追う」ページの執筆をさせていただきました。

 

 

若冲が生まれ育ち、青物問屋の家業を継承した錦小路。
若冲の両親や兄弟のお墓がある石峰寺。
畢生の大作『動植綵絵』と『釈迦三尊像』を寄進した相国寺。
初期作品の『雪梅雄鶏図』を所有する建仁寺塔頭・両足院。
画業後半の契機となった伯珣照浩との出逢いの場、宇治・萬福寺。
還暦を過ぎた60歳頃から造営を始めた石仏群のある石峰寺。
最晩年の花卉天井画を今に伝える信行寺。
常に仏に寄り添い、寺院に自信の傑作を寄進し、後世に残そうとした若冲さんの想いが伺えます。

『CREA Traveller』2019年春号(NO.57)
特集:あらためて京都
2019年3月5日発売/文藝春秋