天神は描かずとも・・・。

    

作家名 白隠慧鶴
作品名 天神社図(留守模様)
時代 江戸時代
紙本墨画・墨書
本紙寸法 79.3 ✕ 28.5 cm
総丈 158.5 ✕ ✕38.7 cm
松に梅 奥の社はとわずとも
印章 「顧鑑咦」(関防印)、「白隠」「慧寉」
付属 合箱
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たっぷりとした淡墨で北野天神の鳥居と松を描き、梅花を細い線で写実的に描いた作品です。
「天神」で想起される白隠の作品といえば、学問の神様・菅原道真が夢の中で中国・径山の無準禅師に禅を学び、梅一枝を持って帰ったという伝説に基づく「渡唐天神」があります。
一方、この作品は、鳥居と梅、松という三要素で天神を表しています。

賛は「松に梅 奥の社は とわずとも」。
「一見、それとは見えないが、松と梅を見れば、この社が北野天神であることはわかるであろう」の意です。

淡墨で描かれた鳥居の上に、さらに少し濃い墨の斑点をぽちぽちと散らす特徴的な表現はも白隠ならでは。

墨の表現や、鳥居や松の深遠で幽玄な雰囲気が味わえる一枚です。

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