ブログ「若冲に恋して」

企画展「白隠さんと出会う」を観に、龍雲寺に行ってきました

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東京国立美術館で開催中の臨済禅師1150年・白隠禅師250年遠諱記念 特別展「禅 心をかたちに」が10月18日より開催されています。

この展覧会に合わせて、世田谷にある臨済宗妙心寺派・龍雲寺で白隠慧鶴の企画展「白隠さんと出会う」が今日21日と明日22日の2日間、開催されています。

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この展示では、龍雲寺が所有する白隠さんの墨蹟・禅画が50点以上が鑑賞できます。通常の博物館・美術館では、ガラス張りの展示場で観ることが多いのですが、ここ龍雲寺では、いくつかの部屋の壁に掛けられた白隠作品を間近で楽しむことができます。寺院での展示ですので、畳の部屋ではお軸の前で正座して、襟を正して拝見したいですね。嬉しいことに、作品の撮影も可能です。

21日、22日の両日で、白隠さん初心者を対象とした「トーク講座」も開催。
本日は、美術史家で明治学院大学教授の山下裕二先生の「白隠さんに向き合う」がありました。

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白隠さんの作品は1万点以上あり、日本の歴史上、最も多作な人で、どんどん書いてどんどん人に与えたそうです。自画像を多く描いていることも特徴で、江戸時代以降でこれほど沢山の自画像を描いた人はいないようです。
白隠さんの禅画に特徴的な、大胆な構図と筆使いは、京都画壇で活躍した伊藤若冲や曾我蕭白などに大きな影響を与えているそうです。言われてみれば、若冲さんの構図には、白隠禅師の大胆さと似通ったものがあります。蕭白の「雲龍図」(ボストン美術館)や、芦雪の「虎図」(無量寺)などに見られるのびのびと自由に表現された作品にも、同じ匂いを感じます。
珍しいところでは、若い頃に白隠さんに参禅したという池大雅が絵を描き、白隠さんが賛をした二人の合作「狸」や「六租唐碓」なども残っていることから、臨済宗中興の祖として、仏教界に多大な影響を与えただけでなく、当時の京都画壇にも影響を与えたことが伺われます。

さて、明日22日の講座は、次のようになります。

◎トーク講座/10月22日(土)
・11:00〜12:30 「白隠さんとの出会い」(前龍雲寺住職・細川景一師)、「白隠禅の声をきく」(細川晋輔師)
・16:00〜17:30  「現代によみがえる白隠」(花園大学国際禅学研究所顧問)

◎龍雲寺
東京都世田谷区野沢3-38-1
電話03-3421-0238

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