中原南天棒(鄧州全忠)

中原南天棒 「面壁達磨図」

絹本墨画 大正10年(1921)


◎解説

力強く、勢いのある筆致で一気に描かれた達磨と賛。款記に「八十三翁」とあるように、八十代にして意気盛ん、豪放な性格を感じさせる作品です。南北朝時代にインドからはるばる中国に渡り、南朝の梁、北の北魏へ渡り、禅宗を伝えた中国禅宗の始祖である達磨は、梁の武帝との問答を描いた「達磨武帝図」、芦の葉に乗って揚子江を渡る「芦葉達磨」、壁に向って坐禅する「面壁達磨画賛(背面達磨)」、柩に片方の履を残しもう片方を手に持つ「隻履達磨」、二祖慧可が左臂を切り落し教えを乞うた「断臂図」、画面に上半身のみを表す「半身達磨」がありますが、この作品は、達磨が北魏に入り、嵩山、少林寺の岩窟内で、壁面に向かって九年に及ぶ長い坐禅修行をして悟りを深めた「面壁九年」のエピソードを元に描いたもの。背景を一切描かず、達磨を二筆で描いた、“明治の傑僧”といわれた南天棒にふさわしい力強い達磨図です。 賛は、「面壁乃祖師の姿者 山城能八幡の 者多野宇里可 茄子比釆」(面壁の祖師の姿は 山城の八幡の はたのうりか なすびか)  八十三翁南天棒(花押)」

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作家名

中原南天棒(鄧州全忠)

作品

面壁達磨

作品番号

N-1

印章

「南天棒」(関防印/白文長方印)
「白崖窟」(白文方印)
「鄧州」(朱文方印)
「八十三翁」(游印/朱文方印)

時代

大正10年(1921)

絹本墨画

本紙寸法

128×40.2 cm

総丈

197×54.2 cm

面壁乃祖師の姿者 山城能八幡の 者多野宇里可 茄子比釆

価格

売約済

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